カジュアルさと、大人っぽい印象を併せ持ったトラッドスタイル!
近年、男女問わずに再熱してきているスタイルです。
本記事では、そんなトラッドスタイルについてや、トラッドを代表するおすすめのファッションブランドをご紹介します。
トラッドとは?
「トラッド」というのは”traditional”という英単語から生まれた和製英語です。トラッドスタイルにも呼び名や種類があり、イギリス風のブリティッシュ・トラッド(ブリトラ)やアメリカ風のアメリカン・トラッド(アメトラ)と呼ばれます。
2022年ネオトラッドスタイルが人気上昇中!全身トラッドではなく、トラッドMIXがトレンド!
2022年から徐々にトラッドスタイルが再燃してきています。今現在主流となっているのは全身をトラッドアイテムにするのではなく、1つ2つ取り入れることでコーデを作るトラッドMIXスタイルがポイントです。
トラッド系でおさえておくべき代表的なメンズブランド一覧
トラッド系ファッションには主にアメリカントラッド、ブリティッシュトラッドなど国ごとにトラッドスタイルがあります。
それぞれ、代表的なブランドを見ていきましょう。
アメリカントラッド
アメリカン・トラッドというのは、アメリカの気候や国民性・プロテスタントによる禁欲文化の影響からなる服装です。
アメリカン・トラッドの有名ブランドは、ポロラルフローレンなどがあげられます。ポロラルフローレンは60年代末頃から活躍をしだしました。traditionalにとても当てはまるブランドということが分かります。アメリカントラッドを代表するファッションブランドは次の通りです。
【1】ブルックスブラザーズ(BROOKS BROTHERS)
ブルックスブラザーズは1818年創業という圧倒的な歴史をもつ世界最古の紳士服販売店であり、メンズファッションブランドです。1972年にはブルックスブラザーズジャパンを設立し日本に進出しました。
ブルックスブラザーズのスーツは、大統領が愛用していたり、日本代表も着用した高品質なアイテムですが、既製品だとしても100,000円を超えます。
誰でも手が出しやすい代表的なアイテムは、ネクタイです。どうしても他ブランドよりは、高価にはなりますが10,000円前後から購入することができます。代表的なレップタイといわれるネクタイは、とても高級感がありフォーマルな場面での着用におすすめです。
トラッドアイテムを購入するなら、まずはネクタイやドレスシャツなどのブルックスブラザーズの中でも安価なアイテムからがおすすめです。
【2】ポロ ラルフローレン(POLO RALPH LAUREN)
ポロラルフローレンは、1967年からネクタイ販売業を始めて50年以上の老舗ファッションブランド。ポロラルフローレンのデザイナーであるローレン氏は、先述したブルックスブラザーズでの就業後、開業し自身のブランドである”ポロ”を含むアイテムを販売しました。
ポロラルフローレンのおすすめアイテムは「ポロシャツ」です。ネームバリューに加えて、オシャレさの中に清潔さや上品さがあり、どんな年代にも支持される大人気アイテムです。特徴的なポニーロゴがあしらわれており、アイテムによってロゴのサイズも違うので年代や服装に合わせて選ぶことができます。
トラッドスタイルのために、ポロシャツを購入後は紳士のスポーツといわれるゴルフウェアや普段着としても着用できます。
ポロにはポニーとは別の、ポロベアというクマのデザインもあります。1991年に登場してから30年以上も愛され続けているテディベアで、デザインですがポロベアもオシャレな装いをしています。アイテムによって、ポロベアのコーデも違い”世界一オシャレなテディベア”と称されるほどです。
そんなポロベアが、大胆にあしらわれたシャツやニット、ワンポイントとなっている小物アイテムまであります。ポロラルフローレンの伝統的なスタイルに、ポロベアの愛らしいデザインを兼ね備えたアイテムでトラッドMIXを楽しむのもおすすめです。
【3】トムブラウン(THOM BROWNE)
トムブラウンは、アメリカントラッドを代表するファッションブランドの1つで、デザイナー「トム・ブラウン氏」によって立ち上げられました。トム・ブラウン氏は、ロサンゼルスでの俳優業を経験後にファッション業界への転向。なぜ、転向をしたかというと俳優業をしている中でビンテージスーツに興味を抱いたからだそうです。
拠点をニューヨークに移し、ジョルジオアルマーニといったブランドのスタッフとして働き、経験を重ねたのちにラルフローレンの「クラブモナコ」でデザイナーとして雇われ一層能力に磨きをかけます。2001年に念願の自身のブランド「トムブラウン」を立ち上げました。
トムブラウンのアイテムでおすすめは、やはり「ビンテージスーツ」にあります。トムブラウン氏の転向のきっかけであるビンテージスーツが、最大の特徴となっているからです。
そもそもビンテージスーツがどういうものかというと、1950~60年に流行した2つボタンもしくは3つボタン式のジャケットに、細身のパンツという組み合わせが基本のスタイルです。パンツのウエスト位置が、とても高く設計されているので足長効果も秘めています。
また、トムブラウンのシャツは仕立てがよく、デザインのラインが崩れないきれいな作りなのでおすすめです。少々大きめに作られているといわれるシャツのサイズは、6段階展開0(XXS)~5(XL)なので多くの人が着られます。
【4】ニューヨーカー(NEW YORKER)
ニューヨーカーは、日本のアメリカン・トラッドを作る代表的なファッションブランドです。ダイドーリミテッド(旧大同毛織株式会社)の子会社です。1980年に1つの会社として合併することになりました。ニューヨーカー事業部の設立をした後に「メンズニューヨーカー」「レディースニューヨーカー」2つの会社に分けたのち合併して、現在の株式会社ニューヨーカーとなっています。
ブルックスブラザーズに、縫製技術やデザインが認められたのでブルックスブラザーズジャパンを共同設立しました。
日本人の骨格に多い「なで肩」も考慮されているので、スーツやシャツをよりカッコよく着こなすことができるのでおすすめです。
ネクタイピンもおすすめです。日本製ということもあり、ライフスタイルやビジネススタイルに合わせた作りなので普段使いから仕事にも使えて満足度が高い一品になります。
【5】ポールスチュアート(PAUL STUART)
ポールスチュアートは1938年にラルフ・オストロフ氏が創業したファッションブランドです。ブランド名は息子の名前からつけられています。ポールスチュアートには「最大のブランドを目指す」のではなく、「最高のブランドを目指す」という信念が一貫してあります。時間の流れとともに変化はありつつも、ブランドの持つ基礎には忠実であり、世界的であるがアメリカ的なスタイルであることを通す。スーツの聖地であるイギリスのサヴィルロウの仕立てや、アイディアを意識した作りに重厚感を持つアメリカンスタイルの組み合わせをすることでポールスチュアート独自の造りになっています。
スーツはもちろんですが、ジャケットがおすすめです。クラシカルな雰囲気をもっていますが、現代的でエレガントな装いとなる1品です。100,000を大きく超えてくるアイテムまであるので、気軽に購入はできませんが1点持っているだけでもあらゆるシーンで活躍することは間違いありません。英国紳士のような重厚感であったり、デザインはシンプルでも他ブランドにはない形のアイテムがあるので「こんなジャケット探していた!」と思えるアイテムが必ず見つけられます。
【6】トミー・ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)
トミー・ヒルフィガーは、クラシカルなアメリカンファッションに現代風のひねりを加えたデザイン性が特徴のファッションブランドです。トミー・ヒルフィガーのアイテムは、カジュアルの中でも上品さを兼ね備えたアイテムが多いので、ビジネスシーンなどにもよく合わせることができます。
人気アイテムには、コート・ボストンバッグ・財布・腕時計など小物類が挙げられます。
トラッドアイテムとして常用しやすいのは、腕時計がおすすめです。安いものであれば、1万円前後でも購入できるので年代を問わず手に入れやすいアイテムといえます。
トミー・ヒルフィガーのポロシャツも、トラッドアイテムとしておすすめです。ラインナップが非常に豊富であり、袖や襟といったワンポイント部分に違った生地を使用していたりと、細部へのこだわりが感じられる高品質のアイテムとなっています。肌触りもよく、快適な着心地なので女性と一緒に着ることもおすすめです。
ブリティッシュトラッド
ブリティッシュ・トラッドは、産業革命の時に洋服が大量生産され始めてエレガントを主流にあらゆるテイストが発案されてきました。ですが、そんなときに上流階級の人たちは独自のスーツスタイルを求めたことで、ブリティッシュ・トラッドが定着するに至りました。
アメリカン・トラッドの違いを簡潔に説明すると、ブリティッシュ・トラッドは比較的フォーマルな印象が強いスタイルです。スーツを着用するときは、革靴を履くのが当たり前といった慣れない人は堅いと感じるかと思います。それくらいストイックなスタイルがブリティッシュ・トラッドです。そんなブリティッシュ・トラッドを代表するおすすめのブランドは次の通りです。
【1】バーバリー(BURBERRY)
バーバリーは、ブリティッシュトラッドを象徴するような代表的ファッションブランドです。1856年、創業者のトーマス・バーバリー氏が21歳の時小さな仕立て屋を始めたのが始まりです。
当時からバーバリーチェックが、代表的にはなっていませんでした。当時バーバリーチェックは、トレンチコートの裏地として使われていましたが、世間の注目を集めることはない状態でした。ですが、ある時に転機が訪れました。1964年に開催された”東京オリンピック”の時に、英国選手がバーバリーチェックの施されたコートを、肩にかけているのが報道されたことにより瞬く間に代名詞へと変貌を遂げていきます。
チェック柄は現在、20種類くらいと数も増えているので、性別年代問わずあらゆるシーンで活躍を魅せています。
バーバリーのコートは長いものだと数10年も着用できると言われており、本格派を好む人にはずっと愛用されているブランドです。長時間にわたり着用しても、ストレスが少なくハイブランドならではの質や縫製技術・着心地を兼ね備えた、少なくとも1着は持っておいて損がないアイテムなのでおすすめです。
創業も古く、根強い人気を博するバーバリーなので新作アイテムに限らず過去に販売していた、いわゆる”ヴィンテージアイテム”もおすすめです。ヴィンテージなので、実際に過去流行っていた形やデザインを取り入れられれば、さらにオシャレなトラッドMIXを演出できます。昨今でも全く引けを取らないバーバリーのチェックパターンですが、ヴィンテージはさらに価格が高騰するので余裕のある方におすすめです。
【2】ポールスミス(PAUL SMITH)
ポールスミスは、1970年に創業したファションブランドです。最初はセレクトショップから始まりました。創業後は、KENZOといったブランドを扱っていましたが、1970年の半ば頃に「ひねりのあるクラシック」というコンセプトでブランドを立ち上げ、現在に至る数々の人気アイテムを多く生み出しています。
ポールスミスの特徴である「マルチカラーのストライプ」ですが、イギリスの伝統的なスタイルをしっかりと持たせながらも、実用性や機能性さらにはコンセプトであるひねりのあるクラシックというのを、デザイナーであるポールスミス氏の個性的な感性と合わせることで表現されています。ストライプも、アイテムの邪魔にならない柔らかい色使いで、より彼らしさを感じられ愛される特徴です。
ポールスミスというと、小物アイテムのイメージが強いですが今回おすすめするトラッドアイテムはスーツやネクタイといった基本のアイテムです。もちろん小物アイテムも素晴らしいですが、ラグジュアリーブランドのスーツでありながらも、リーズナブルな価格で購入できるのは珍しいので20代〜30代におすすめです。もちろん高級ラインだったり、オーダースーツまであるので、周りと差をつけたいと考えているミドル世代の方のトラッドアイテムにもおすすめといえます。
ポールスミスは、どのアイテムでもイギリスの伝統的なスタイルに加えて、モダンであったり遊び心を足した、他のブランドにはないアイテムが手に入ること間違いありません。
【3】マッキントッシュ フィロソフィー(MACKINTOSH PHILOSOPHY)
マッキントッシュフィロソフィーは、「マッキントッシュ」から生まれたセカンドラインのファッションブランドです。マッキントッシュの創業は1823年と歴史が深く、スコットランド発の伝統的なモチーフのトータルファッションブランドになります。
マッキントッシュには防水布を開発したという、革新的な業績があります。当時は馬車移動がメインで、雨の多いイギリスでは雨風に打たれながらの移動は当たり前でした。そんな中でマッキントッシュは、防水布を発明し注目を集めました。イギリスでレインコートの総称をマッキントッシュと呼ぶのはこういった背景があるからです。
2008年に日本企業と契約を結び、三陽商会は世界初のトータルファッションブランドである「マッキントッシュフィロソフィー」を開始しました。
基礎ブランドのマッキントッシュの要素を持ち合わせながらも、日本人のライフスタイル好みも合わせていて、リーズナブルな価格で手にすることができます。
日本も雨が多い国で、梅雨といったレインコートや傘を多用し続ける時期があります。なので、トラッドアイテムとしておすすめするのは「コート」です。
今では当たり前のレインコートを発明した、元祖ブランドのコートを身に着けて周りとは1味も2味も違ったブリティッシュ・トラッドをおすすめします。
【4】グローバーオール(GLOVERALL)
グローバーオールは、1951年に創業したファッションブランドです。過去には、イギリス国防省から委託されて終戦後に海軍の身に着けていたダッフルコートや手袋を販売していました。その後グローバーオールは、自社でダッフルコートを製造販売するようになり現在に至るまで、ダッフルコートをメインとしたトップブランドとして君臨してきました。
昨今ではコートもオシャレの1つとしてコーデに組み合わせますが、以前はただの”防寒着”という用途でしか使われていなかったのです。高品質の素材と技術を駆使して、ダッフルコートを作り上げることで、グローバーオールはファッションアイテムまで昇華させます。
おすすめのトラッドアイテムは、もちろんダッフルコートです。ファッションアイテムまで押し上げただけの、技術やデザイン性があります。特に「512」は、創業から3年後に作られ伝統的なモデルでもあり、一時の流行りの形やデザインには流されることのない丁度いいレギュラーフィットで、イギリスの伝統的な要素を感じられるチェックパターン裏地が施されています。手入れを怠ることがなければ、長年愛用できるアイテムなので持っておきたいアイテムの1つです。
日本発のトラッドブランド
トラッドブランドは、アメリカ発やイギリス発といった他国のブランドがメインと思われがちですが、そんなことはありません。日本発のトラッドブランドも実はたくさん存在します。ここからは日本発のトラッドブランドを紹介します。
【1】エディフィス(EDIFICE)
エディフィスはセレクトショップですが、エディフィスオリジナルのアイテムも販売しています。全体的に高単価なアイテムとなっていますが、値段以上の品質のアイテムが多く、堅実に服を購入することができます
エディフィスのアイテムには「フランス感」があります。アメリカン・トラッドでもブリティッシュ・トラッドでもない、中間のような形である「フレンチ・トラッド」というジャンルになります。簡潔に説明すると、上品さとカジュアルさが合わさったイメージです。
リーズナブルな価格設定なアイテムは10,000円前後からあるので、20代でも手が出しやすいです。
全体的にみると30,000~50,000円が相場となっていて、ファッションアイテムに対して高い意識を持っていて余裕のある30代以上が手を出しやすいブランドです。
また、評判を見ると「オシャレで洗練されたアイテム」といった印象を持たれています。
シンプルなのになぜ高いのかといった意見も見られますが、シンプルが故に生地や縫製にこだわっているのが分かる人も多く高い評価を得ています。
エディフィスのおすすめアイテムは、ネクタイです。先述していたようにシンプルで高品質なアイテムから、遊び心あるデザインまでトラッドコーデにはかかせないアイテムが購入できます。
リーズナブルなアイテムは10,000前後から購入できるので、コーデに合わせていくつか持っていても幅が広がりさらにトラッドMIXに活かすことができます。
【2】オリヒカ(ORIHICA)
オリヒカは、大手紳士服チェーンの現AOKIホールディングスが2000年に運営を始めたファッションブランドです。AOKIの手がけるブランドなので、日本製で安心の素材選択・技術を駆使したアイテム作りとなっています。
ですが、本業態であるAOKIよりオリヒカのほうが低価格での販売をしていて、高単価で堅いイメージとは違ったアイテムを取り揃えています。どちらかといえば、日用品衣類に力を入れているのでトラッドアイテムとして購入するには最適です。
出店しているのも、駅やショッピングモールといったカジュアル寄りの立地になるので若い世代でも立ち寄りやすくなっています。
オリヒカの運営にあたり、英国ディレクターのサリーム氏を迎えていてモダンブリティッシュを基調としながらも、日本のテイストと組み合わせたアイテム作りが人気となっています。
そんなオリヒカのおすすめアイテムは、革靴です。トラッドアイテムとしてはかかせないアイテムの1つですが、オリヒカの革靴は圧倒的な低価格にあります。AOKIが手がけるブランドなので、品質はお墨付きでありながらリーズナブルなアイテムは10,000円もすることなく購入できてしまいます。形であったりカラーリングも多数あり、ご自身の望むスタイルに合わせることも簡単です。もちろんスーツブランドが手がけているので、フォーマルなシーンなどの普段使いもできる革靴なので、多様性も十分にあります。
【3】タケオキクチ(TAKEO KIKUCHI)
タケオキクチは、1984年創業のデザイナーである菊池武夫氏が手がけるファッションブランドです。タケオキクチには、派生ブランドがありブランドによってターゲット年代層が異なります。
タケオキクチが本家ブランドとなっています。デザイナーズブランドということもあり、三越伊勢丹といった百貨店に出店をしていて、50,000万円ほどが平均であったりと金銭的に余裕のある30代以上をターゲットしているイメージです。
次に「tk.」です。こちらはアウターでも20,000円くらいと本家に比べたら非常に購入しやすい価格設定なので、20代でも十分手が出しやすくなっています。
さらに派生した「THE SHOP TK」ですが、さらにリーズナブルな価格でジャケットは10,000円前後であったりシャツは3,000円などと、大手衣料品チェーン店と変わらないレベルでの価格です。
タケオキクチで購入するのであれば、高校生でも高品質なアイテムを取り入れながらトラッドMIXを楽しむことができます。
おすすめアイテムは、ジャケットです。本家ブランドから派生ブランドまで、購入するところは問いません。全体的に質感もよく、ネット通販では常に人気のアイテムとなっています。AmazonやZOZOTOWNといった通販サイトで購入することもできるので、気になったら公式HPまでいかずとも気軽に検索して見てください。
【4】トゥモローランド(TOMORROWLAND)
トゥモローランドは、創業1978年のファッションブランドで、創業当初はニットメーカーでした。1987年には、青山にメンズブランド「TOMORRWLAND」を出店。その後、自社以外にもブランドの扱いを増やしセレクトショップとなりました。
ビジネスシーンで活躍する男性に向けた「TOMORRWLAND BLUEWORK」、カジュアルラインのアイテムメインとした「BLUEWORK」、祖業アイテムとなっているニットをメインとしている「TOMORRWLAND tricot」が自社の手掛けるブランドラインとなっています。
始まりであるニットを主軸としたTOMORRWLAND tricotをおすすめします。ニットメーカーとして創業しただけあり、デザインや質も良く一目置くアイテムとなっています。ニットジャケットもあり、普段着用するジャケットとは違った印象を表現できます。
トゥモローランドは、他ブランドと競争することで失われてしまいがちな”らしさ”を大切としているので、競争に重きをおかずに、らしさを尊重する魅力があります。
皆さんもトゥモローランドらしさを、活用してトラッドファッションを楽しみましょう。
【5】ビームスプラス(BEAMS PLUS)
ビームスプラスは、BEAMSがターゲット層を拡大するために派生したファッションブランドです。まずBEAMSがどういったブランドなのかというと、アメリカ系のメンズブランドです。時代に合わせて日々変化していくファッションに対して、消費者の求めているアイテムを生み出し続けてきたブランドです。また、作っていく中でBEAMSの中ではジャンル化されにくいアイテムを、ブランド派生をして展開しています。
ビームスプラスは公式サイトによると「永年着られる飽きの来ない本物の男服」をコンセプトとしたブランドです。そして主にオリジナル商品を中心とした販売をしています。(オリジナル商品とはBEAMSが考案するアイテムを規格から販売までを全て自社で行う商品のこと)
一見シンプルなアイテムでも、実は個性強めのアイテムであったり、飾りすぎないオシャレの演出ができます。アメリカが最もよかった頃を提案するために生まれた、ビームスプラスなのであらゆるアイテムがトラッドMIXに使いたくなります。
アメリカンスタイルな、4つボタン式のジャケットも多くあり伝統的なスタイルも合わせながら、ビームスプラスの斬新なアレンジを加えたアイテムがあります。気になったアイテムをトラッドMIXに入れることで、個性も斬新さも引き立たせることもできます。
【6】ミツミネ(MITSUMINE)
ミツミネは、日本を代表するスーツブランドであり、新宿の紳士服販売店から始まり1960年代にチェーン展開を行い、カジュアルアイテムの取り扱いもしています。ミツミネが手がけるスーツは、「人間の体は直線ではない」という考えから手作業で行われ、300以上の工程を経ているのが特徴です。
襟には、「棒襟」という手法が施されていて、背骨にスーツの重量がかからず軽い感覚を得られるので、とても着心地のいいアイテムです。さらに、生地に丸みを付けることで立体感を与える手法を施し、肩回りに空間を与えることができます。作った空間が、腕を前に出すときに肩に当たらないことでストレスが少なく、動きやすいスーツができます。
ミツミネのおすすめトラッドアイテムは、ジャケットです。前述したように、ジャケットにもあらゆる手法が施されているので、着やすいアイテムとなっています。
夏から冬といった季節に合わせた着やすい材質を使用しているので、よりストレスのないトラッドアイテムとして活用できます。伝統的なチェックパターンを採用しているジャケットも多くあったり、襟首に一見変わったデザインの裏地をつけているアイテムもあります。
伝統的なデザインを取り入れたアイテムから、オリジナリティも兼ね備えたアイテムまであるので好みに合ったジャケットで、トラッドMIXを楽しんでください。
【7】MEN’S BIGI
MEN’S BIGIは、1973年創業のメンズファッションブランドです。
当時の若者が圧倒的に憧れを抱いていたブランドで、設立時のデザイナーにはタケオキクチのデザイナーでもある菊池武夫氏を迎えています。
ブリティッシュスタイルをメインとしたアイテムに、不良っぽさやクラシカルな雰囲気を合わせもったジャケットなどを多く販売してきました。
当時のDCブランドのスーツは50,000円前後くらいだったのですが、MEN’S BIGIの販売するスーツは80,000円代も多く売られていたので、当時のほとんどの人たちが購入できないほどのブランドでした。
DCブランドの中でも、さらに高級志向というブランディングを作ることでMEN’S BIGIのアイテムを持つ男性は、ステータスとも捉えられるほどでした。
「カジュアルブランド」「スーツブランド」という両面性を備えたブランドなので、トラッドMIXに合わせやすいアイテムが多く揃っています。
また、アメリカやイギリスのカジュアルも取り入れているので、より他のアイテムと合わせやすいです。
ポロシャツやスラックスも人気アイテムなっています。MEN’S BIGIのクラシカルで、ブリティッシュ・トラッドなスタイルを合わせた形・プリントのポロシャツは世代を問わないアイテムとしておすすめです。
スラックスは、シンプルできれいな形のアイテムから、シックなチェックを合わせたり、ベルトラインにゴムが通してあり堅すぎない印象のアイテムまで選ぶことができます。
コテコテのトラッドではなく、トラッドMIXでキメよう!
アメリカン・トラッドからブリティッシュ・トラッド、日本発のトラッドブランドを紹介してきましたが、国によって雰囲気の違いを感じてもらえたら自分らしいアイテムが選べます。
今回紹介したブランドだけに囚われず、幅を広げることでさらにトラッドMIXスタイルを楽しむことができます。
全てのアイテムをトラッドスタイルにするわけではないので、自分の気に入っているアイテムを1つ2つ取り入れて、オシャレに流行を取り入れていきましょう!