ストリートファッションとは街の若者から生まれたファッションのことを指します。
メゾンが発表するものではなく、若者たちの中から自然に生まれたものなので、ユースカルチャーとしての側面が色濃く見られるのが特徴です。
そして多くの場合、スケートやグラフィティなど他のユースカルチャーの影響を強く受けています。
そんなストリートファッションを取り入れたい大人のメンズは多いのではないでしょうか。
しかし、大人が若者のコーデをそのまま参考にすると子供っぽさが目立って不恰好になってしまいます。
そこで、この記事では40代男性にこそ着てほしいストリートブランドをご紹介します。
40代男性は少しハイエンドなストリートブランドを取り入れるのが吉!
ストリートファッションによく見られる大胆な配色やプリントの目を引くアイテムはコーデに取り入れるだけでアクティブな印象を与えますが、年と経験を重ねた大人の男性が取り入れる場合は注意が必要です。
なぜならポイントを抑えないと、どうしても子供っぽくなってしまうからです。
ストリートファッションはユースカルチャー(若者の文化)としての側面を持ち、スケートやグラフィティなど他のユースカルチャーとの親和性が高い点が特徴の1つとなっています。
ストリートファッションは若者によって生み出され、愛されているファッションなので、40代男性が取り入れると若作りしている印象を与えかねないアイテムが多いのです。
特に、配色やプリントの主張が強いアイテムは、落ち着きを演出したい大人のコーデには合いません。
40代男性がストリートファッションを取り入れる際のポイントは、大人に似合う上質なアイテムを選ぶということです。
品質にこだわった服は、着るだけで大人に品格を与えてくれます。
価格帯は高いですが、その分若者と被ることがありません。
これらのポイントを満たしてくれるのが、ハイエンドなストリートブランドです。
ハイエンドなストリートブランドは、ストリートのテイストをしっかり踏襲しながら、品質にもこだわったアイテムを送り出しています。
そんなハイエンドなアイテムは、1点取り入れるだけで、大人のストリートスタイルを完成させてくれるため、40代男性でもスマートに取り入れることが可能です。
40代男性におすすめのメンズストリートブランド
40代男性におすすめのメンズストリートブランドは、ストリートブランドでありながらモードなど様々なテイストを含んだアイテムが揃っているのが特徴です。
ストリート色を強く押し出していないので、コーデに1点だけ加えるという方法が取りやすいのがポイントです。
【1】Y3(ワイスリー)
2002年にアディダスがヨウジヤマモトのデザイナーである山本耀司をクリエイティブ・ディレクターに迎えて発足したブランド。
世界的な知名度を誇るブランドで、パリやニューヨークでの新作発表も経験しています。
ワイスリーが得意とするのはスポーツウェア。
ファッションブランドでありながらオールブラックスやレアル・マドリードのユニフォームデザインやバスケットボールプレイヤー、ジェームズ・ハーデンとのコラボなどスポーツにもバックグラウンドを持つ数少ないブランドです。
スポーツウェアでありながら高いファッション性を持つアイテムが揃っています。
アディダスの3本線のデザインを山本が得意とする黒を基調にモードな雰囲気に昇華したルックが特徴です。
ヨウジヤマモトの特色でもあるゆったりとしたデザインや、アディダスが得意とする機能的な素材を取り入れたアイテムは場所を選ばず活躍します。
40代の男性が取り入れやすいシックなデザインが光るブランドで、大人びた落ち着きのある雰囲気を演出できます。
特におすすめなのは、3本ストライプやブランドロゴが入ったtシャツやパーカー、ジョガーパンツ。
コーデにスポーティーさをさりげなく取り入れることで、周りと差をつけたい40代男性におすすめです。
【2】NEIGHBORHOOD(ネイバーフッド)
1994年、東京・原宿にてデザイナーの滝沢伸介が設立したブランド。
数々のブランドや映画作品とのコラボレーションを盛んに行っていることで有名です。
ブランドコンセプトにベーシックな服作りを掲げていて、モータサイクルやアウトドア、トラッドなどのテイストを取り入れたアイテムが多く見られます。
40代男性には大人の色気を引き立てるミリタリーテイストのジャケットや、デニムジャケットがおすすめです。
ネルシャツは落ち着いたデザインが特徴で、子供っぽくみられがちなスケーターコーデを大人びた雰囲気に昇華させることができます。
趣味に生きる大人にふさわしいブランドと言えばネイバーフットと言えるブランドです。
【3】DSQUARED2(ディースクエアード)
1992年にイタリアのミラノでカナダ生まれの双子のケイティン兄弟が立ち上げたブランド。
マドンナやブリトニー・スピアーズなど名だたる歌手の衣装を手がけてきた実力を持ちます。
ディースクエアード2の目玉はなんと言ってもデニムパンツ。
プレミアムなブランドだけあって、エッジの効いたデザインの中にも、品格を感じさせます。
特に上質な素材や美しいシルエットを伴ったスキニーパンツは、本物が分かる大人にこそ似合うアイテムです。
【4】SUPREME(シュプリーム)
1994年、ニューヨークでジェームズ・ジョビアによって立ち上げられたブランド。
スケーターカルチャーの中心的な存在として知られています。
ステューシーがアメリカ西海岸のビッグネームなら、ジェームズ・ジョビアは東海岸の巨塔です。
スケートに限らず、ヒップホップやパンクなどのカウンターカルチャーへの感度も高いのが特徴です。
他のブランドとのコラボアイテムが有名で、コムデギャルソンやアンダーカバー、ザ・ノース・フェイスとのコラボは定番になっています。
なかでも話題性が高いのは2017年SSコレクションでのルイ・ヴィトンとのコラボ。
インフルエンサーがこぞって購入していたため、ご存知の方も多いでしょう。
シンプルなデザインにこだわりを持ち、赤いボックスロゴにもその美学が現れています。
赤いボックスロゴの描かれたTシャツは誰もが一度はするであろうアイテムです。
先述の通り、スケーターファッションへの親和性が高く、大人のコーデをポップに彩ってくれます。
ただボックスロゴのTシャツは若者が好むアイテムなので、どうしても若作りしている印象になってしまいます。
若作りをしている印象を与えたくない40代男性におすすめなのがシャツジャケットです。
ロゴの主張を抑えつつ、ストリートの王道デザインを楽しめるため、通な大人にぴったりのアイテムです。
【5】OFF-WHITE(オフホワイト)
2014年にアメリカのヴァージル・アブローによって立ち上げられたブランド。
ヴァージルはルイ・ヴィトンのアーティスティックデザイナーに黒人で初めて選ばれた人物です。
2021年にヴァージル・アブローが他界してしまったというニュースに多くのファッショニスタが涙しました。
ヴァージル・アブローは生前、音楽プロデューサーのカニエ・ウェストと親交があり、カニエのツアーのアパレルグッズなどのデザインも手がけていました。
そんな鬼才が織りなすオフホワイトのコンセプトは「ラグジュアリーなストリートウェア」。
今やラグジュアリーストリートというジャンルの筆頭にも挙がるブランドとして有名です。
クオリティへのこだわりは凄まじく、アイテムの製造ラインにおいてメイド・イン・イタリーを徹底しています。
オフホワイトのアイテムを特徴づけるデザインは、斜めのストライプや四方に伸びた矢印。
スニーカーにもこだわりがあり、赤いジップタイのタグが取り付けられています。
若者にも人気ですが、品質も価格帯も大人向けのハイエンドなブランドです。
アイテムの個性が強いので、Tシャツやスニーカーをアクセントに取り入れるのがおすすめです。
【6】UNDERCOVER(アンダーカバー)
1990年に高橋盾が一之瀬弘法とともに立ち上げた日本のブランド。
ストリートとモードのテイストを併せ持ったアイテムが特徴的で、高橋が傾倒していたパンクカルチャーの影響が随所に見られます。
そのため、”ノイズ”を感じさせる服作りに重きを置いていて、個性的なアイテムが揃っています。
素材加工へのこだわりが強く、凝ったデザインの服に魅了されるファンが多いブランドです。
デザインに定番がないため、一言でおすすめを語るのは難しいブランドです。
しかし、パンクの発祥英国を感じさせるモッズコートは落ち着いた中に反骨精神が感じられ、感性豊かな大人に似合う傑作と言えます。
【7】FEAR OF GOD(フィアオブゴッド)
2012年にアメリカ・ロサンゼルスでジェリー・ロレンゾによって設立されたストリートブランド。
常に注目を集めるブランドであり、カニエ・ウェストやジャスティン・ビーバーといったトップセレブリティのツアーのアパレルグッズも手がけたことで有名です。
フィアオブゴッドのアイテムは、感度が高く、ストリートにとどまらずグランジやロック、モードなど様々なテイストを取り入れている点が特徴的。
メイド・イン・USAを徹底したクオリティの高さも特徴で、大人のワードローブにふさわしいアイテムが揃っています。
特におすすめなのがカーキ色のアウターです。
ブランドロゴが主張しない、上品なアイテムは大人のストリートコーデに品格を持たせてくれます。
【8】MAN OF MOODS(マンオブムーズ)
2003年に福山正和によって立ち上げられたブランド。
一瞬の”感覚”をエクストリーム・アクションスポーツのテイストで表現することに重きを置いています。
アウトドア派のアクティブな大人を満足させるような鮮やかな蛍光色を用いたフィールドジャケットやアノラックパーカーは、適度な若々しさが特徴で、大人のコーデをフレッシュに彩ります。
【9】BALENCIAGA(バレンシアガ)
1918年にスペインにてクリストル・バレンシアガによって立ち上げられた100年以上もの歴史があるラグジュアリーブランド。
かつてはスペイン王侯貴族向けにオートクチュールを手がけていました。
そんな古参のブランドが、ストリートブランドとして数えられている理由は、ヴェトモンの創設者、デムナ・ヴァザリアをデザイナーに迎え入れたことにあります。
デムナ・ヴァザリアの手によってバレンシアガはラグジュアリーストリートブランドへと変貌を遂げたのです。
バレンシアがが火付け役となったのが”ダッドスニーカー”です。
厚ぼったい、おじさんが履いていそうなスニーカーなのにおしゃれという意外性で、多くのファッショニスタからの支持を受けています。
バレンシアガはハイブランドなので大人が着ることで、アイテムが持つ気品を引き出せるのがポイントです。
特におすすめなのが、ストリート色の強いスニーカー。
SPEEDスニーカーという、靴下のようなスニーカーはシンプルなデザインで、取り入れやすいアイテムです。
【10】GIVENCHY(ジバンシイ)
1951年にフランスでユベール・ド・ジバンシィが創設したラグジュアリーブランド。
ユベール・ド・ジバンシィはモードの神童とも呼ばれ、シンプルなドレスのデザインを得意としていました。
ブランドを象徴するエピソードは、オードリー・ヘップバーンに衣装を提供したことです。
モードをバックグラウンドに持つブランドなので、エレガンスを求める大人におすすめです。
なかでも、黒を基調としたアイテムに定評があります。
特に、黒地に色鮮やかなイラストがプリントされたTシャツはポップなデザインで、ストリートコーデによく馴染みます。
【11】VETEMENTS(ヴェトモン)
2014年にフランスでデムナ・ヴァザリアが弟のグラムとともに立ち上げたブランド。
ルイヴィトンをはじめとするハイブランドで経験を積んだ、デムナ・ヴァザリアのセンスが光る上質な服作りには多くのファッショニスタが注目しています。
デザインにおいて決まったテーマはありませんが、オーバーサイズシルエットやルーズな袖、ダイナミックなグラフィックなどストリートを感じさせる服が有名です。
デムナ・ヴァザリアの退任後もその独自の世界観が受け継がれています。
ハイブランドではありますが、アイテムは全般的に若者色が強い挑戦的なデザインが特徴です。
ヴェトモンのこだわりであるオーバーサイズシルエットを大人がそのまま取り入れるとだらしない印象になりかねません。
しかし、ダウンジャケットなら自然にオーバーサイズコーデを楽しめます。
40代は全身ストリートはNG、ハイストリートMIXが40代からのコーデのポイント!
このように、40代だからこそ似合う上質なストリートブランドは数多くあります。
ジャンルを問わないアイテムも多いため、さりげなく取り入れやすいのも嬉しいポイントです
先述の通り全身をストリートで固めるのではなく、アクセントとして取り入れることで大人のコーデの質を高めてくれます。40代男性がストリートファッションを取り入れる場合は、ワードローブにフレッシュな雰囲気をもたらしてくれる、ハイエンドなアイテムを選びましょう。